こんにちは。
着こなスクール主宰白杉端子(しらすぎもとこ)です。
ファッションに必要なのは理論かセンスか
前回までの「ファッションに必要なのは理論かセンスか?」①②
からまたまた日が経ってしまいました💦
前回までのお話は、私が骨格スタイル分析(診断)をサービスにとりいれた頃に
レッスン生の好みと似合うものが全く違っていた時に私がそのレッスン生の好みにあわせて
「ウソ」をついていた…という話でした。(爆!!
詳しくは
ファッションに必要なのは理論かセンスか?①
ファッションに必要なのは理論かセンスか?②
をご覧ください。
レッスン生の好みは、タイプでいうと「ウェーブ」タイプ。
どんなところがお好きなのかというと、ポリエステル素材にリボンがついたブラウス。フレアスカート。ハイウエスト。
BEFORE
いわゆる「ウェーブ」の王道のようなスタイル。そしてものを大切にする方でしたので、数年前に購入されたものが多く、時代も若干古いかな、、という感じを受けていました。
そして実際のタイプは「ストレート」
タイプ別の詳しい説明は省きますが、好みのままでスタイリングすると、正直その方の持ち味が活かされない…。
40代過ぎると何を着てもそれなりに可愛い30代とは違い、何かしら違和感を感じるのです。
そして「好き」だけではどうにもならない。
というのも、「好き」を取り入れるのがダメなのではなく、その「取り入れ方」が大切なんですよね。
ということで、私は「ウェーブ」の要素をふんだんに取り入れた「ストレートスタイル」に仕上げていきました。
40代は「好き」を「似合う軸」に寄せる
ハイウエストのスカートはバランスが悪いのでジャストウエストに。
フリフリのポリエステルではなく、胸元がすっきりあいたツヤのあるポリエステルに。
フレアスカートについていたギャザーからタイトスカートに。ただし、好みであるフェミニンさも残しつつ素材はレースを取り入れて。
そして配色。
オレンジやピンクなど可愛らしい色から赤へシフトしベーシックカラーにプラス。
我ながら素敵なスタイリングだなあ…どんどんきれいになるレッスン生を見ながら自画自賛。笑。
正直、素敵ならその方のタイプが「ウェーブ」でも「ストレート」でもどっちでもいいのです。
ですが、ある日、ご自身が「ストレート」であることを知ったのです。
「しらすぎさん…ワタシ、ストレートですよね?」
私はその日も「ウェーブという名のストレート」を提案しようと思っていたので(もはやその影でのストレート寄せが楽しくもなっていた 笑)、思いもかけずご自身の口からでた言葉に一瞬沈黙。
「だっておっしゃってくださる提案、よくよく考えたらストレートですよね。それに自分でもすごく似合っていると思うんです。人からもほめられるようになりました。もうこれでいきます。」
そして、
「リボンもフリルももうがんばって提案してくださらなくて大丈夫です。もういらないです。」
えーーー!!??いらないのーーー??
あんなにお好きだったのにーーー!!
この展開には私もビックリ。
女性は決めると早い!!とはこのこと。
それ以降のレッスン生はフェミニンからストレートエレガントに見違えるほどかわりました。
私のようにウソをつくことがいいことだとは思いませんし、誰もがこの方のようにはなりませんがかたくなに「好き」を押し通すより、客観的な視点もとりいれてみる…
そうすることで「好き」だと思っていたものよりもっと自分を素敵に見せてくれるテイストやバランスがあるということ。
この方の場合、私が最初から「あなたはストレートタイプです!!」てお伝えしていたら、まずはショック。そこからは私のアドバイスにはシャッターをおろしていたかもしれない…。そして、好きではないストレートファッションを試してみよう…とはきっと思わなかったはず。
私がこのケースで駆使したのは、理論を正しく伝えることではなく、この方がよりよくファッションを楽しむために、そして素敵になるために必要なのが何か。この理論を頭ではなく腹から理解していただくために必要なのは何かを考えるコミュニケーション能力だったと思うのです。
え??コミュニケーション能力??理論ともセンスとも違うやん…
どっちやねん…てなりますよね…。
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